うさぎ跳びは、いつからやらなくなったか?
2018-10-09
カテゴリ:話題の出来事
現在40歳以上の方は、学生時代の部活などで必ず「うさぎ跳び」を、やった経験があると思います。
例えば私が小学生の頃の代表的なスポ根マンガ「巨人の星」では毎回オープニングで、星飛雄馬が父親の一徹と一緒に「うさぎ跳び」をするシーンが流れました。
それだけ「うさぎ跳び」はポピュラーなトレーニング方法だったと言えます。
昔の野球少年は「うさぎ跳び」をしながら「星飛雄馬のようなプロ野球選手」を目指したものです。
因みに「巨人の星」の原作者である梶原一騎さんが原作に関わった他のマンガ「柔道一直線」や「タイガーマスク」などでも、下半身強化の為に「うさぎ跳び」をするシーンを、よく目にしました。
テレビの「柔道一直線」で主人公の桜木健一が、鉄下駄を履いて「うさぎ跳び」をするシーンを観て、刺激を受けた私は冬休みにスキー靴を履いて雪の上を「うさぎ跳び」をして、足腰を鍛えたことを思い出します(苦笑)。
何せ、あの「アタックNO.1」の主人公の鮎原こずえでさえ「うさぎ跳び」をしていたのですから、マンガとはいえ当時のスポーツ選手は男女問わずに「うさぎ跳び」を礼賛していたことが分かります。「根性」を養成する為には「うさぎ跳び」が欠かせない鍛錬法だったのです。
しかし1980年代頃から「うさぎ跳びは膝への負担が大きい」「足腰を痛める可能性がある」と「うさぎ跳び」へのバッシングが激しくなり、部活のトレーニング法から姿を消しました。
非科学的な「根性論」が時代遅れのスパルタ教育であることが明らかになった今の時代、海外ではどの国も採用していない、日本だけでガラパゴス化していた「うさぎ跳び」が自然淘汰されていったのは、当然のことでしょう。
逆に今、生徒に「うさぎ跳び」をさせようものなら「体罰」の発覚として先生や指導者が、父兄や教育論者から集中砲火を浴びる時代なのです。
ただ、私自身「うさぎ跳び」から「忍耐」「我慢」というものを体得できたことは事実であり「弊害ばかりがあるわけではない」という気持ちも有ります。
部活ではどんなに暑くて、のどが渇いても「水を飲んではいけない」という「我慢強さ」と「強い精神力」を養うことができたのも「うさぎ跳び」をしていたおかげかもしれません(←命が危なかったって・・・
)
今の若者が我々と違い、足が長くてスタイルが良いのは「うさぎ跳び」をしてこなかったから?
かもしれませんね
。
(i.izu)
